頭痛の理由

頭痛を訴える方が本当に多い現実があります。胃痛と頭痛、首肩こりと頭痛、背中のこりと頭痛、腰痛と頭痛、不眠と頭痛等々、頭痛だけで来られる方はあまりいないのですが、実に多い症状です。もちろん、治療により改善してお帰りいただきますが、早い方で一週間後、遅くて二か月後と再来する方も多くおられます。

先日、週刊現代の特集記事を見て驚きました。消費者である私たちには食品の中身が判別できません。この記事をきっかけに患者さんのプライドを傷つけないように、気づかれないように質問を重ねてみました。頭痛を多く訴える方は仕事は多忙で、生真面目で、几帳面な方が多いようです。その結果なのか食事のほとんどが外食、自宅で食事を摂るにしてもほとんどできあいのものを摂取することが多いようです。週刊現代の記事から推察した場合、知らぬ間に気づかぬままに大量の食品添加物、本物とは言い難い食品を体内に蓄積してしまっているために引き起こしている現象のひとつともいえます。もちろん断定することはできませんが、便利で楽な食品群を摂取するということは、実は逆なのかもしれません。頭痛=食品とすることは確定できませんが、可能性が高いことは臨床重ねてみて事実ではないかと思います。治療には十二分に誠意をつくしますが、根本的な肉体の中身の責任は患者さん本人です。これからも観察して真実をつきつめたいと思いますが、これだけ便利な世の中、本当の食品を食べていきたいものです。

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